2018年6月7日・8日の2日間、バンコクにて「デジタルマーケティング戦略最前線セミナー」を開催いたしました。

B2B・B2Cを問わず、近年様々な企業でデータ(Webアクセスデータ・デジタル広告データ・CRMデータ等)のビジネス活用が活発になってきています。

その一方で、「データ活用に着手したいが何から手を付けて良いのか分からない」などという声を聞く機会も増えました。

データの種類や活用目的は事業環境やビジネスモデルにより異なりますが、共通点は「データドリブン」、つまり勘や経験だけでなく、データという客観的事実に基づいた意思決定をしている点です。

今回のセミナーでは、「旧KKD(勘・経験・度胸)から新KKD(仮説・検証・データ分析)へ」というテーマのもと、東南アジアや日本にてデータドリブンマーケティング支援に取り組む各社により、デジタルマーケティングの最新事例や具体的な手法についてお届けしました。

旧KKD(勘・経験・度胸)から新KKD(仮説・検証・データ分析)へ。
デジタルマーケティング戦略最前線セミナー

1日目の6月7日はタイローカル・日系企業のタイ人マーケティングご担当者様向け、2日目の6月8日は日系企業の日本人マーケティングご担当者様向けに実施いたしました。

本記事では2日目の日本人ご担当者様向けセミナーについてご紹介します。

基調講演
デジタルが実現させるBtoB企業の営業貢献とブランディング

公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 代表幹事 /
日本電気株式会社 IMC本部 シニアエキスパート
田中 滋子 様

NECでは1990年代後半より、コーポレートサイトやコンテンツサイト、メルマガを活用したリード獲得等により、営業部門と連携したマーケティング活動を展開しています。NECにて長きにわたりデジタルマーケティングを統括し、かつ公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会の代表幹事も務める田中 滋子様に、同社でのデジタルマーケティングの活動をご紹介頂きました。

 

(ご紹介内容)

  • BtoBマーケティングでのデジタルの位置づけ
  • NECサイトの役割と具体的な活動内容
  • コンテンツマーケティング/リードジェネレーションの具体的取り組み
  • NECのグローバルWebガバナンス
  • デジタルマーケティング運営体制

(来場者様からのご感想を一部紹介)

  • 実例ベースであり有益でした。
  • 同社の20年間の歴史を知ることができて勉強になりました。

 

第二部は、「CRMとAI」というテーマで、2つのセッションに分けてお届けしました。

第二部(前半)
ゼロから分かるCRM

icomm avenu group
代表取締役 山森 淳

タイ市場においても消費者ニーズが多様化し、企業間の競争が激化しています。新規顧客獲得のコストが上昇する中で中長期的に売り上げを伸ばすためには、CRMが効果的です。第二部前半は、CRMとは何か、基本的な概要や必要性、実施プロセスを弊社代表の山森よりご紹介しました。

 

(ご紹介内容)

  • 顧客をリピーターに育成する “CRM”とは
  • なぜCRMが重要なのか
  • CRMの主要な手法
  • タイでCRMを始める際のよくある課題と解決事例

(来場者様からのご感想を一部紹介)

  • 事例があり分かりやすく、参考になりました。
  • 実際に始める場合のスモールスタートでのコストが知りたい。
第二部(後半)
AI・ディープラーニングで変える顧客リレーション

株式会社イー・エージェンシー
取締役 野口 竜司 氏

近年、AI(人工知能)のビジネス活用が話題になっていますが、AIはCRMの分野でも有用です。第二部後半では、弊社のグループ会社であるイーエージェンシーの野口氏により、「AI・ディープラーニングで顧客との関係性は変えられるか?」をテーマにお届けしました。

講演中、「AIをすでにビジネスで活用している人は居ますか」という質問では数名、「AI活用に興味があり書籍等で情報収集をしている人は居ますか」という質問では約半数の方が挙手をされ、AIに対する関心の高さがうかがえました。

 

(ご紹介内容)

  • AI界のヒーロー ディープラーニングとは?
  • AIはなにが得意? AIタイプから学ぶ
  • AI・ディープラーニングで顧客リレーションは変えられるか?
  • AI活用ビジネス事例から学ぶ

(来場者様からのご感想を一部紹介)

  • AIのビジネス活用について興味があったので、勉強になりました。
  • Icomm社のCRMの話と関連する話だったので分かりやすかったです。
第三部
AI x デジタルマーケティング最前線 ~日本のグローバル企業採用でトップシェアを持つサーチエンジン屋の視点から~

MARS FLAG Corporation
代表取締役 武井 信也 氏

自動運転車や人型ロボットなど多くの分野でAIが搭載され、その性能が注目されていますが、デジタルマーケティングの分野でもAI利用は進んでいます。企業サイトの「サイト内検索」の検索ログを活用したデジタルマーケティングの最新事例を、MARS FLAGの武井氏からご紹介しました。

 

(ご紹介内容)

  • サイト内検索ログとAI活用の関連性
  • サイト内検索ログ x AI のデジタルマーケティング活用事例(自動車業界)
  • サイト内検索ログ x AI のデジタルマーケティング活用事例(電機業界)
  • サイト内検索ログ x AI のデジタルマーケティング活用事例(化粧品業界)

(来場者様からのご感想を一部紹介)

  • AI活用の最前線の事例が伺えて良かったです。
  • 紹介されていた事例の他業界への応用は可能なのか知りたいです。
第四部
テクノロジーで進化するアナリティクス

NTT DATA Malaysia
コンサルティング&マーケティング マネージャー 島村 武孝 氏
NTT DATA Corporation
デジタルコンサルティング統括部 渡部 良一 氏

日本国内の事業環境が厳しくなる中で成長が期待されるアジアパシフィック。現地企業の持つ様々なデータを安全に分析・活用しながら、どのように事業を効率化し、収益を向上させるかが生き残りの鍵になってきています。データ分析の基本的な概要や技術的な進化について、NTT DATA Malaysiaの島村氏とNTT DATA Corporationの渡部氏からご紹介しました。

 

(ご紹介内容)

  • アナリティクスの役割
  • 進化するアナリティクスのテクノロジー
  • アナリティクスに欠かせないビジュアライゼーション
  • アナリティクスのビジネス貢献事例

(来場者様からのご感想を一部紹介)

  • アナリティクスの手法と具体的な内容がイメージできたので良かったです。
  • マネージャーとして効率化を考えられなければならないと思いました。

 

以上、BtoB企業での先進的なデジタルマーケティング事例に始まり、CRM、AI、アナリティクスと、複数の切り口で最新のデジタルマーケティングについてお届けしました。ご来場頂いた方には、このセミナーをきっかけにデジタルマーケティングを加速して頂ければ幸いです。

また今後もこのようなセミナーを企画して参りますので、セミナーのお知らせ受け取りをご希望の方は、ぜひ当サイトのフッター「最新のお知らせを受け取る」よりメールアドレスのご登録をよろしくお願いいたします。

 

関連サービス

CRM支援サービス
https://crm.icat.co.th/jp/index.html