B2B領域における動画マーケティングと聞いても、具体的な活用イメージが沸かない方も多いかと思います。これまで企業ブログは文章や画像がメインでしたが、動画はいまや欠かせないマーケティング手法の一つになってきています。では、どのように活用すればビジネスの成長を後押ししてくれるのでしょう? B2B企業における動画の役割や効果、意識すべきことについて、解説していきます。

動画マーケティングを活用するべき5つの理由をご紹介します。

1. Googleは動画を好む
2. お問い合わせの向上
3. ターゲット層とのエンゲージメントを高める
4. テキストや画像だけでは伝えきれないポイントをわかりやすく伝えられる
5. 見込み顧客に向けて配信可能

はじめに

皆様は毎日どのくらい動画を見ますか?タイでは2020年1月の時点でタイ人口およそ6,900万人中5,200万人がインターネットを利用しており、中でも最も利用されているインターネット媒体Googleの次がYoutube、平均で毎日7動画を視聴するという統計が出ております。3月から移動禁止令が発令されたり外出自粛が続く中、この数値は更に右肩上がりになっています。コロナの影響で顧客接点となっていたセミナーや展示会を開催出来ずにいるB2B市場では動画を使って自社サービスや製品の広告を配信したり、オンライン商談での営業ツールとするなど、さまざまなビジネスシーンに合わせた動画の活用が増えてきており、有効なマーケティング手法として需要が拡大しています。

1. Googleは動画を好む

Googleは常に独自のアリゴリズムでウェブサイトを選別し、ユーザーに対して最適なコンテンツを提供しています。テキストや画像より動画を含んだコンテンツを上位に見せる傾向が強いということです。自社サイトに動画が組み込まれていると、Googleがそれを検索結果の下に押しやらず、1ページ目に表示する可能性が高くなります。ユーザーは2ページ以降に飛ぶよりも検索結果の最初のページに表示されている内容をクリックする確率が高いため、Googleは検索結果の1ページ目にユーザーが探しているページを表示するということになります。

2. お問い合わせの向上

今のユーザーの傾向として、欲しい情報や解決したい問題があれば、すぐにネットで検索をすることが一般的です。そのため、従来の打ち合わせを重ねる営業手法は敬遠される傾向が強くなっています。購買担当者は、まずネットで検索し、必要な商品やサービスに関する情報を収集します。もし、ユーザーが探している動画と一致すれば、直接アポイントを取らずとも動画を視聴してもらうことで、追加資料の請求やお問い合わせに繋がる可能性が高まります。動画をうまく活用することで、見込み客が集めやすくなるのです。実際の利用シーンやサービス内容をテキストだけでなく動きで表現することで商品・サービスの利用方法の理解を深めるとともに、商品・サービスの流れや利用者の気持ちをわかりやすく表現できます。動画をウェブサイトに掲載し、商品・サービス内容の理解を深めた上で商品・サービス購入に誘導しています。動画を視聴した見込み顧客は動画から商品・サービスやブランドを知ることで対面せずにお問い合わせに繋げられるという事になります。

3. ターゲット層とのエンゲージメントを高める

オンラインアクティビティの3分の1以上が動画の視聴に関連しているため、ビジネス上で動画を利用することで、新規顧客、見込み顧客を引き付ける可能性が高くなります。

したがって、製品やサービスの認知を高めたい、問い合わせに繋げたいと検討している場合、動画マーケティングは非常に有効です。消費者の80%以上が、製品について「読む」のではなく、製品に関する動画を「見る」ことを好むからです。

4. テキストや画像だけでは伝えきれないポイントを動画で伝えられる

B2Bマーケティングに動画を活用する最大のメリットとしては、画像やテキストでは伝えきれない商品価値をわかりやすく訴求できる事です。Forresterが実施した調査によると、1分の動画は180万語、またWebサイト3,600ページ分もの情報量があると言われており、さらに音と映像を交えることで顧客の印象に残りやすいコンテンツを提供できると言われています。また、商品説明のランディングページに動画を配置することで、より多くの視聴者を惹きつけることが可能になります。B2Bの場合、その商品を導入すれば、どれだけ企業に利益をもたらすことができるかを説明することが重要になります。コストが下がる、時間短縮ができる、営業力がアップするなど、様々な商品導入メリットについて理解してもらわなければなりません。動画を活用すれば、商品のメリットだけでなく、使い勝手や導入手順などもわかりやすく訴求できます。今や世界中で認知があるDropboxもローンチ当初では全くサービスの理解を分かってもらえず苦労したといいます。そこで動画を利用しながら説明を行ったところ多くのユーザーに求められ今では世界初のオンラインストレージサービスとして定着、利用されています。

5. 見込み顧客に向けて配信可能

動画を作ってウェブサイトに配置するだけで効果は限られてきます。そこで更に見込み顧客に向けて広告を通じてターゲット層に配信することが可能になります。動画広告であれば、画像やテキストで構成されたバナー広告などと違って、細かなニュアンスまでも伝えることができます。また、強い印象を与えられるので、認知度の向上やブランドイメージの浸透を図るのに効果的です。YouTubeやSNSなどは、比較的低コストで広告が出稿できるうえに、セグメントされた「見せたい」ユーザーに対しての広告配信設定が可能になります。自社商品に最適なターゲティングを行うことで、費用対効果の高い広告配信が可能になります。

さいごに

B2B企業の動画マーケティングの需要が増加していく中、まずは動画マーケティングがもたらすメリットをしっかりと把握し、様々な目的の動画をユーザーに提供しお問い合わせに繋がる動画づくりが重要になってきます。弊社では貴社や貴社サービス、訴求対象、競合他社などもヒアリングさせていただきながら動画の目的、内容を固めた上でご満足いただける動画制作を行っております。また、動画制作の手順として、ストーリーボード(動画内容のコマ割り)のご提案をさせていただき制作作業前に内容をしっかり詰めさせていただきます。「動画は作らないといけないのはわかってるけどどうしたらいいか分からない、、」という方も是非弊社へお気軽にご相談ください!